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コラム NIS2指令とは?要件とサイバーレジリエンスの必要性を紹介(3/4)~サイバーレジリエンスの必要性とメリット~

近年横行するサイバー攻撃から、被害を最小限に抑え迅速な復旧をするためには、「サイバーレジリエンス」の基盤構築が不可欠。サイバーレジリエンスの確立のために。


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世界中でサイバー攻撃のリスクが高まる中、海外拠点を持つグローバル企業にとって、包括的なサイバーセキュリティ対策の実施が急務となっています。EUが策定した「NIS2指令」は、サイバー攻撃の被害を最小限に抑える「サイバーレジリエンス」の強化を目的とし、セキュリティ強化のための具体的な指針を示しています。

本記事ではNIS2指令の概要やサイバーレジリエンスの重要性を解説し、具体的な強化手法や事例について4回に分けてご紹介します。                     

3. サイバーレジリエンスの必要性とメリット

近年のサイバー攻撃は業界や規模を問わず、あらゆる企業が攻撃対象となっています。ランサムウェアや標的型攻撃、サプライチェーン攻撃といった脅威は、業務停止や情報漏えいといった深刻な被害をもたらしますが、高度化する攻撃を完全に防ぐことは難しいのが現状です。これらの攻撃への対策として、被害を最小限に抑え迅速な復旧を可能にする「サイバーレジリエンス」の基盤構築が不可欠です。

サイバーレジリエンスを確立することで、サイバー攻撃を受けた場合でも事業の中断を最小限に抑えられます。これによって企業の経済的損失や信用の低下を防ぐことで、競争力の維持を図ることができます。

サイバーレジリエンスを実現する効果

サイバーレジリエンスを実現する効果

サイバーレジリエンスの構築には多大な労力を要しますが、企業が得られる効果は多くあります。

迅速な対応で事業の被害を最小化

サイバーレジリエンスにより、インシデント発生時の迅速な対応が可能となり、被害の拡大を防いで事業への影響を最小限に抑えられます。

顧客からの信頼向上

NIS2指令への準拠とレジリエンスの強化は、取引先や顧客からの信頼を向上させ、企業価値を高めます。

法的リスクの回避

各国の法規制に則った体制を構築することで、法令違反による罰金や制裁を回避できます。またサプライチェーンでは、取引先との契約でセキュリティ要件を満たしていない場合、ペナルティを受けるお恐れがあります。サイバーレジリエンスを確立すれば契約違反リスクを最小化することができ、競争力の維持につながります。